F+AIR

アーティスト・イン・レジデンス


 
■2025年度招聘アーティスト
 安野 太郎|Taro Yasuno
 
■略歴
作曲家。1979年生まれ。日本人の父とブラジル人の母を持つ。いわゆるDTMやエレクトロサ ウンドとしてのコンピューター・ミュージックとは異なる軸で、テクノロジーと向き合う音楽をつくっている。代表作に『音楽映画』シリーズ、『サーチ エンジン』、自作自動演奏楽器の演奏による『ゾンビ音楽』シリーズ。近年の活動に「大地の芸術祭 越後妻有アー トトリエンナーレ」に参加(2021)、個展「安野太郎:アンリアライズド・コンポジション『イコン2020-2025』」(アートフロントギャラリー・2020)、 「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表作家チームとして/2019)等。愛知県芸術劇場では、07年第2回サウンド・パフォーマンス道場オーディエンス賞受賞、16年「パフォーミングアーツ・セレクション」出演。第7回JFC 作曲賞(日本作曲家協議会)、 第10回創造する伝統賞(日本藝術文化財団)受賞。東京音楽大学作曲科卒業。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。


講座
名古屋工業大学+愛知県立芸術大学 ARTFUL CAMPUS|F+AIR|
自動演奏ピアノ - 百物語 - 
 
日時|2026年2月2日(月) 開場16:30  開演17:00
場所|名古屋工業大学22号館101室 AIRスタジオ
対象|名古屋工業大学および愛知県立芸術大学の学生、教職員
入場無料・予約不要
 
杉野 智彦( 院2・作曲)
北条 拓夢( 院2・打楽器)
Per Lönnqvist( 院2・作曲)
伊藤 元太( 院1・作曲)
岩崎 かのん( 院1・作曲)
岩島 大( 院1・作曲)
浦野 真珠( 院1・作曲)
奥ノ坊 悠( 院1・鍵盤)
狩集 歩華( 院1・打楽器)& 百々 咲彩( 院1・打楽器)
渡辺 瑞基( 院1・作曲)
 
監修:安野 太郎 ( 愛知県立芸術大学准教授)
 


講座
ARTFUL CAMPUS|F+AIR F+LAB|名古屋工業大学+愛知県立芸術大学
自動演奏ピアノ名作選
「音楽らしさ」はどこからくるのか?
 
本講座では、20 世紀以降に自動演奏楽器のために作られた実験的/歴史的名作を、自動演奏ピアノによって再現し、「演奏とは何か?」という問いに切り込みます。
音がその場で立ち上がっているのに、誰も鍵盤に触れていない。これは人間の演奏でも、録音の再生でもない。ならばこれは何なのか?ただの機械による出力と言い切ってしまってよいのか?
演奏データは、楽譜や録音を調査し、音のタイミングや強さ、長さ、間合いなどを細かく設計したものです。
そこには演奏解釈が介在し、音は単なる自動出力ではなく、“設計された表現” として現れるはずです。
設計された演奏に、人の判断や意図はどこまで響くのか?「音楽をどう設計するか」というプロセスを通じて、私たちが当然視してきた演奏という行為の骨格を、あらためて解剖し、問い直します。
 
日時|2025 年7 月28 日(月)開場:16:30 開演:17:00
場所|名古屋工業大学22 号館101 室AIR スタジオ
対象|名古屋工業大学および愛知県立芸術大学の学生、教職員
料金|無料
予約|不要
 
監修
安野太郎(愛知県立芸術大学准教授)
 
演奏データ制作
北条拓夢、伊藤元太、岩﨑かのん、岩島大、浦野真珠
渡部瑞基、奥ノ坊悠、狩集歩華、百々咲彩、杉野智彦
 
曲目
A. Striggio (1540-1592) 《Chi farà fede al cielo》(Pierre Fillipe 編)
 
P. Hindemith(1895-1963) 《Toccata für mechanisches Klavier》(1926)
 
I. Stravinsky(1882-1971) 《Étude for Pianola》(1917)
 
G. Ligeti(1923-2006) Étuds pour piano より
No.8「金属 Fém」No.13「悪魔の階段」No.14a「無限の円柱」
 
C. Nancarrow(1912-1997) Studies for Player Piano より
Study No.4 Study No.5 Study No.6 Study No.12
 
講座内では聴取体験に関する簡単なアンケート調査も実施します。いくつかの演奏を聴いた後、それぞれに対してどのような印象を持ったかを質問し、自動演奏がどのように聴かれているかを観察・記録することを目的としています。
 

 
■2024年度招聘アーティスト
 古畑 大気|Taiki Furuhata

 
■略歴
1987年生まれ。長野県出身。
2014年 愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程油画・版画領域修了
2017年〜Art Space&Cafe Barrack主宰
 
主な個展・グループ展・アートプロジェクト
2024
「スケッチパーティドキュメント展」(THE TOWER HOTEL NAGOYA/愛知)
2023
PARCO Wall Gallery NAGOYA (名古屋PARCO内各所/愛知)
カベアートproject(松坂屋名古屋店/愛知)
<Toss,the Ball>{tou;exhibition vol.2}Barrack 近藤佳那子/古畑大気(tou/北海道)
member's show(taneri gallery/愛知) 
2022
瀬戸現代美術展2022 企画・展示(瀬戸市菱野団地各所/愛知)
「書庫と瀬戸」(「書庫と〇〇」/愛知)
にしおまちなか芸術祭(上田家具店/愛知)
前橋リサーチプログラム「あるくみるであう。邂逅とまなざし」( Maebashi Works/群馬)
瀬戸現代美術展2022プレエキシビション「Elements」(旧瀬戸市立祖母懐小学校/愛知)
2021
「DEATH SALON」鈴木優作/古畑大気(Art Space&Cafe Barrack/愛知)
ストリーミング・ヘリテージ 台地と海のあいだ Barrack+阿野太一(熱田・宮の渡し/愛知)
2020
「SOU-JR総持寺駅アートプロジェクト第5回『Walking』」(JR総持寺駅/大阪)
個展「その他、高架下」Barrack underpass vol.2(sakumachi商店街/愛知)
2019
瀬戸現代美術展2019 企画・展示(旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト/愛知)
2018
「第9回はるひ絵画トリエンナーレ」(清須市はるひ美術館/愛知)
なごや寺町アートプロジェクト「empowers」(東別院界隈/愛知)
「路上の凹凸」北村和也×古畑大気(Art Spot Korin/京都)
個展「cっcっcっcっcっcってる?」(つむぎ/愛知)
2017
「秋の小旅行」(せと末広町商店街一帯/愛知)
2016
「秋の小旅行」(せと末広町商店街一帯/愛知)
2013
「Flesh and bone」企画・展示(海岸通ギャラリー・CASO/大阪)
2012
ファン・デ・ナゴヤ美術展2012「SPOT/IN/CUBE」企画・展示(市民ギャラリー矢田/愛知)
2011
「ターナーアワード入賞・入選作品展」(ターナーギャラリー/東京)
 
企画・ディレクション
2024
第3回次世代アーティスト企画展 大野瑠菜(予定)(市民ギャラリー栄/愛知)
第2回次世代アーティスト企画展 森正響一「LOVE ROMANCE ON THE FRONT LINES…」(市民ギャラリー栄/愛知)
2023
PARCO Wall Gallery NAGOYA (名古屋PARCO内各所/愛知)
2022
瀬戸現代美術展2022 企画・展示(瀬戸市菱野団地各所/愛知)
瀬戸現代美術展2022プレエキシビション「Elements」(旧瀬戸市立祖母懐小学校/愛知)
2019
瀬戸現代美術展2019 企画・展示(旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト/愛知)
2012
ファン・デ・ナゴヤ美術展2012「SPOT/IN/CUBE」企画・展示(市民ギャラリー矢田/愛知)
 
受賞歴
2018
第9回はるひ絵画トリエンナーレ入選
2013
Dアートビエンナーレ入選
2011
ターナーアワード入選
Dアートビエンナーレ入選
 
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◼️ワークショップ
「路上観察的な行いから」
講 師:古畑大気氏(アーティスト・Art Space&Cafe Barrack・名工大客員助教)
 
概 要:鶴舞公園近辺を取材し見つけたもの、ことで何か作る、描く、コーヒーを飲む、などに取り組みます。

日 時:8/16(金) 13時~16時、8/23(金) 13時~16時
 ※両日または各日で受講できます。
場 所:22号館101室
対 象:名古屋工業大学と愛知県立芸術大学の学生・教職員
定 員:各10名程度
参加費:無料
 
申込方法:以下リンク先のフォームからお申込みください。
https://forms.office.com/r/GnmPmkCTBL

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 ■アーティストトーク
「(仮)のまちへ介入」
講 師:古畑大気氏(アーティスト・Art Space&Cafe Barrack・名工大客員助教)
    秋庭史典氏(名古屋大学教授)※ゲストスピーカー
 
概 要:古畑大気氏のこれまでの制作活動(barrackとしての活動を含む)を振り返り、街や景色の見方、さらには「場」へのアーティストとしての介入の方法について考察します。名古屋大学の秋庭史典先生をお迎えして、このテーマを深掘りします。
 
日 時:12/12(木) 16時30分~18時
場 所:ーーー
対 象:名古屋工業大学と愛知県立芸術大学の学生・教職員
定 員:40名程度
参加費:無料
 
申込方法:事前にご予定くださる方は以下リンク先のフォームからお申込みください。当日飛び込み参加も歓迎します。
https://forms.office.com/r/Vj190UjEUe
 
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 ■オープンスタジオ
概 要:今年度のF+AIR招へい作家である古畑大気氏の制作現場を公開します。芸術家と本学学生・教職員との年齢・ジャンルを超えた交流、新たな環境の中で得る知識や経験とともに創作・研究活動を行うこと、またそれを支援することを目的として実施します。
 
日 時:8/30(金) 13時~16時*実施中、随時訪問可能です。
場 所:22号館101室
対 象:名古屋工業大学と愛知県立芸術大学の学生・教職員
 

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成果展示
 
■2023年度招聘アーティスト
 菅 隆紀|Takanori Suga
 
■アーティストステートメント
中央と辺境、あるいは表と裏、といった両極に位置する概念は、菅作品を紐解くための重要なキーワードである。高級ブランドのマーク、ロゴやキャラクター、あるいは絵画におけるキャンバスというデザイン化された媒体を表側とするならば、ステッカーの剥がし跡や、ぶちまけられた液体といった路上で収集されるモティーフ、オーストラリア放浪時に道で見つけた牛骨、朽ちた空き家に至るまでの様々な形態を、菅は豊かな可能性を含む、裏側に位置する構造体として位置づける。それら裏側の構造体を規格外のキャンバスとして採用する一方で、路上で収集したモティーフを標準的なキャンバスに施すといった菅の実践には、表と裏という、相反する二つの概念を攪拌するような目論みが見られる。
グラフィティを思わせる壁画や、「ドリッピング」や「スクラッチング」など、ストリートアートの技法が喚起される画面からは容易に想像しがたいが、菅の絵画はむしろ周到に用意された複数の段階を踏むことで構成されている。作家によって収集され抽象化されたモティーフを、彼が選ぶ「キャンバス」にプロジェクターを用いて投影し、その輪郭を丁寧にトレースしたうえで描き写す。緻密な計算と手の込んだ描写によって成り立つ作品は、瞬間的な行為の蓄積に表面上似てはいるものの、その制作過程において、ストリートアート的なアプローチとはむしろ正反対の性質を帯びた、独自の表現言語を展開している。
自分はむしろ絵画の系譜にいる、と菅自身が主張するように、地と図の絶え間なる交差を喚起する中西夏之の絵画、「紙破り」の村上三郎の瞬間的な行為、あるいはキャンバスを切り裂いたルチオ・フォンタナなど、視覚的および思想的領域において、彼に影響を与えた美術家達の存在は計り知れない。ただし、菅が制作において重視しているのは、正統な美術史的アプローチの外にある、より周縁的な取り組みであり、民俗学はその着想源のひとつである。
アイヌ民族の熊送りの習慣、あるいはアボリジニの伝承など、死と生の循環を説く神話に魅了されて来た菅は、自身の絵画の目的を「表と裏がつながったクラインの壺を描くこと」という言葉で簡潔に言い表す。彼にとって「キャンバス」に絵具を施すことは、生と死、表と裏を結び付け、その狭間に永遠の循環の道筋を作る、アボリジニやアイヌ民族にとっての儀式と似た意味を持つ。彼はこれまで、旧京都府庁や千葉県銚子市の風景に液体の垂れた余白を取り込み、さらには亡くなった祖母が愛用していた着物に、ラッカースプレーと油彩でミュウミュウの壁紙のパターンを施すなど、様々な形式でその意図を実現してきた。
表側からは見えにくいもの、疎外されたもの―― すなわち裏側に属するモティーフを抽象化し、液体がしたる「垂らし」や、画面を引っ掻いたような「傷跡」で表現する一方で、牛骨など辺境で収集したキャンバスには、ブランドロゴや有名キャラクターの図像を用いて、表と裏を反転し、繋げてみせる。菅の絵画は、アボリジニの神話に代わる、この世界に均衡をもたらすための、いわば装置のような役割を帯びて、これら両極的概念の絶え間なる交換と循環を示唆しつつ、見る者をそのあわいへと導く。
 
■略歴
1985 長崎生まれ
2009 愛知県立芸術大学 美術科 油画 卒業
2014-15 プロジェクトの為、渡豪
個展
2021 RITUAL SPIRIT、六本木蔦屋内BookGallery / 東京
2020 KAMADO EXHIBTION the norm TAKANORI SUGA & TOMOKO HASUWA、Shibuya Hikarie 8/CUBE123 / 東京
2011 Composite、CCAA アートプラザ / 東京
2008 Never Ending Story、Cafe Paul / 愛知
グループ展
2020 JR EAST meet ART @ Takanawa Gateway Fest 壁画制作 / 東京
2018 Kyojitsu-Hiniku:Between the Skin And The Flesh of Japan
ブラジル日本移民110周年記念現代美術展、イブラプエラ公園内日本移民館 / ブラジル
2017 TAKEO MABOROSHI TARMINAL#2(レジデンスプログラム)にて旧スナック丸ごと壁画 / 佐賀
2017 TAKEO MABOROSHI TARMINAL#1(レジデンスプログラム)にてDripping Project (武雄楼門前)/ 佐賀
2012 KOSHIKI ART EXHIBITON 2012、上甑島・中甑島 / 鹿児島
2010 菅隆紀 × 古畑智気、CAFE 木曜日 / 愛知
2009 R2 UERBAN LABORATORY / 千葉
2008 index#4 yes we can destroy、トーキョーワンダーサイト本郷 / 東京
屋外活動・プロジェクト
2021 丸の内Streetpark 冬 にて仮設デッキにアートワーク/東京
2021 丸の内Streetpark 夏 にて仮設デッキ床面アートワーク/東京
2020 #東横デパート壁ドーン 東急東横店クロージングプロジェクト企画、壁画 / 東京
2019 CASAWABI(レジデンスプログラム)に参加、コミュニティプロジェクトにて壁画を作成 /メキシコ
2017 ISAHAYA House Painting Project 屋外壁画 / 長崎
2016 MINAMISHIMABARA House Painting Project(牛小屋壁画)/ 長崎
2015 駒込倉庫壁面ドロウイング / 駒込倉庫、東京
2014 Rob Jack Black House Painting Project/in The Channon NSW / オーストラリア
2014 国道6号線看板ジャック / 千葉
2013 SASAKUSASU GTS企画 Dripping Project in ASAKUSA(浅草駒形堂前)/ 東京
2013 京都府庁旧公舎Dripping Project / 京都
2011 千葉県外房海岸沿いDripping Project / 千葉
受賞
2016 ART IN THE OFFECE 2016 / 糀町 / 東京
2012 トーキョーワンダーウォール公募2012入選作品展、東京都現代美術館 / 東京
2012 ワンダーシード2012、トーキョーワンダーサイト渋谷 / 東京
 
作品の空撮
 
成果展示
 
制作の様子
 
アーティストトーク
 
ワークショップ